コラム
5.252026
経営事項審査で評価される「その他の審査項目」とは何ですか?

経営事項審査の審査項目を調べると「その他の審査項目(社会性等)」という区分が出てきます。この項目が具体的に何を評価しているのかを理解したい方がいます。
結論から言うと、社会性等(W)は建設業者の社会的責任や信頼性に関わる複数の項目をまとめた評価区分です。財務数値や技術力とは別に、建設業者として社会に貢献しているかどうかを評価します。
社会性等(W)の主な評価項目
社会性等(W)で評価される主な項目は以下の通りです。
労働福祉の状況として、雇用保険・健康保険・厚生年金保険への加入状況が評価されます。
建設業の経験として、建設業の営業継続年数(許可取得後の年数)が評価されます。年数が長いほど評点が高くなります。
法令遵守の状況として、建設業法に基づく監督処分の有無が評価されます。処分を受けている場合は減点されます。
その他、建設機械の保有状況、防災協定の締結状況、ISO認証の取得、法定外労働災害補償制度への加入、退職一時金制度・企業年金制度の導入なども評価項目に含まれます。
W点の特徴
W点はP点全体の計算式において一定の比重を占めますが、他の評点項目(特にZ点)と比べると影響は相対的に小さい傾向があります。それでも、複数の加点項目を積み重ねることで全体の評点底上げに貢献します。
よくある誤解
❌ 社会性等(W)は財務数値で決まる
✅ W点は財務数値とは無関係に評価されます。経営状況が厳しい時期でも、W点の各項目を整備することで評点の下支えになります。
❌ W点の加点項目は大企業しか対応できない
✅ 社会保険加入・防災協定・法定外補償制度など、中小企業でも対応できる項目が多くあります。
実務上の注意点
W点を向上させるためには、各評価項目の現状を整理し、未対応の項目がないかを確認することが重要です。特に社会保険の加入漏れや建設機械の登録漏れは、見落とされがちなポイントです。
審査前に社会性等の評価項目を一覧でチェックし、漏れなく申告する準備を進めることをおすすめします。
まとめ
- 社会性等(W)は社会的責任・法令遵守・労働福祉など複数項目を評価する区分
- 財務数値とは独立して評価されるため、財務が厳しい時期でも改善可能
- 社会保険加入・防災協定・ISO取得・建設機械保有などが評価項目に含まれる
- 審査前に評価項目を一覧で確認し、未対応項目への対応が重要
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