コラム
5.292026
経営事項審査で評価を上げやすい項目はどこですか?

経営事項審査のP点を上げたいと思っても、どの項目から取り組めばよいか分からないという声をよく聞きます。
結論から言うと、短期間で対応しやすい項目と中長期的な取り組みが必要な項目があります。まずは対応コストが低く、比較的すぐに改善できる項目から着手することが実務的なアプローチです。
比較的すぐに対応できる項目
社会性等(W)の項目は、財務数値や技術力とは独立して評価されるため、対応しやすいものが多くあります。
社会保険の加入漏れがあれば速やかに手続きを進めることで加点が得られます。法定外労働災害補償制度や退職金制度への加入も、コストと効果を確認した上で検討する価値があります。
建設機械を自社で保有している場合は、登録対象機種を正確に申告しているか確認することも見直しのポイントです。
中長期的に取り組む項目
技術力(Z)の向上は、資格取得や人材育成など中長期的な取り組みが必要です。2級資格者に1級資格の取得を促したり、若手・女性技術者の採用を進めることがZ点の向上につながります。
完成工事高(X1)は売上の増加が必要なため、短期間での大幅改善は難しいですが、業種ごとの振り分けを見直すことで評点が正確に算出されるようになる場合があります。
よくある誤解
❌ 財務状況を改善しないとP点は上がらない
✅ 技術力や社会性等はP点の重要な構成要素であり、財務と独立して改善できます。財務が厳しい時期でもP点を維持・向上させることは可能です。
❌ P点改善は数年かかるので短期間では無理
✅ 社会保険加入や建設機械の登録確認など、短期間で対応できる項目を優先することで当期の審査から効果が出ます。
実務上の注意点
P点を改善するために最も重要なのは、現状の評点構成を把握することです。各評点項目の現在の数値と、改善した場合の効果をシミュレーションした上で優先順位をつけて取り組むことが効率的です。
行政書士などの専門家に現状分析を依頼することで、より的確な改善計画を立てることができます。
まとめ
- 社会保険加入・法定外補償制度・建設機械の申告確認は比較的すぐ対応できる
- 技術力(Z)の向上は中長期的な資格取得・採用戦略が必要
- 財務と独立して改善できる項目が多くあり、厳しい時期でも対応可能
- 現状の評点構成を把握した上で優先順位をつけて取り組むことが重要
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