コラム

ISO認証を取得すると経営事項審査の評価は上がりますか?

keishinfaq26

品質管理や環境管理の分野でよく耳にするISO認証が、経営事項審査にどのように関係するのかを確認したい方がいます。

結論から言うと、ISOの認証取得は経営事項審査の社会性等(W)の評点において加点対象になります。ただし、すべてのISO規格が対象になるわけではなく、対象規格と加点方法が定められています。

加点対象となるISO規格

経営事項審査において加点対象となるISO認証は以下の通りです。

ISO9001(品質マネジメントシステム)とISO14001(環境マネジメントシステム)の2種類です。これらの認証を取得している会社は、W点の品質確保の取組状況の評価において加点が得られます。

なお、取得している規格の種類によって加点の幅が異なります。両方を取得している場合は、それぞれ個別に加点されます。

ISO取得の実務的な意義

ISOの取得は経営事項審査の加点だけでなく、社内の業務管理体制や品質管理の仕組みを整備するきっかけにもなります。W点の全体像は社会性等の評価項目で確認できます。取得後も定期的な内部審査や外部審査が求められるため、継続的な業務改善に取り組む文化が根付く効果があります。

また、民間工事の受注においてもISO認証が信頼の証として機能するケースがあります。

よくある誤解

❌ ISOを取得すれば大幅にP点が上がる
✅ ISO取得による加点はW点の一項目であり、P点全体への影響は限定的です。ただし、他の加点項目と組み合わせることで効果が積み重なります。
❌ ISOはどの種類でも経営事項審査で加点になる
✅ 加点対象はISO9001とISO14001の2種類に限られます。ISO45001(労働安全)などは現時点では加点対象外です。

実務上の注意点

ISO認証の取得には審査費用・コンサルティング費用・維持管理費用が発生します。経営事項審査の加点を目的としてISO取得を検討する場合は、コストと加点効果のバランスを慎重に判断することが重要です。

認証の維持には年次審査・更新審査が必要なため、取得後の継続管理も含めた計画を立てることが求められます。

まとめ

  • ISO9001・ISO14001の取得が社会性等(W)の加点対象
  • 両規格の取得でそれぞれ加点が得られる
  • P点全体への影響は限定的だが、他の加点項目と組み合わせて効果が出る
  • 取得・維持コストと加点効果のバランスを慎重に検討することが重要

関連記事

経営事項審査FAQをもっと見る

経営事項審査FAQ完全ガイド(全49問) に戻り、他の疑問もあわせて確認できます。


Kanade行政書士事務所では、宇都宮市を中心に、栃木県全域に対応しています。

メールで相談する


関連記事

ページ上部へ戻る