宇都宮の相続手続き解説シリーズ 第3回

遺産分割協議書とは？必要な内容と作成のポイント

栃木県宇都宮市のKanade（かなで）行政書士事務所です。このシリーズでは、相続に関する基本的な手続きを、一つずつ丁寧に解説しています。

第3回のテーマは、「遺産分割協議書」についてです。「どんな内容を書くの？」「形式は決まってる？」「遺言書がある場合は？」そんな疑問に、丁寧にお答えしていきます。

遺産分割協議書とは？

遺産分割協議書とは、相続人全員で「遺産をどのように分けるか」について合意し、その内容を文書にまとめたものです。
相続には、不動産・預貯金・株式・自動車など多様な財産が含まれ、相続人が複数いる場合、誰が何を相続するかを明確にしておく必要があります。
この「合意内容を書面に残す」ことが、遺産分割協議書の役割です。

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なぜ遺産分割協議書が必要なのか？

相続財産が複数あり、かつ相続人が2人以上いる場合、遺産分割協議書がなければ原則として財産の名義変更・手続きが進みません。
特に次の場面では必須です
・不動産の相続登記
・銀行預金の解約・名義変更
・株式や証券口座の名義変更
・自動車の名義変更
✅ 第三者（金融機関・法務局）への証明資料として必要不可欠です。

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協議書が不要なケース

・相続人が1人だけの場合（単独相続）
・遺言書があり、すべての財産の分配が明確に指定されている場合

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遺言書がある場合、遺産分割協議書は必要？

原則：遺言書があれば協議書は不要

有効な遺言書があり、財産の分配が具体的に指定されている場合、遺産分割協議書を作成しなくても手続きを進められます。

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ただし、次のケースでは協議書が必要になることも

① 遺言書に書かれていない財産があるとき
（例）不動産は指定されているが、預金が未指定

② 遺言書とは異なる分割に相続人全員が合意したとき
（例）遺言書では長男のみと指定されているが、兄弟で均等分割したい場合

③ 遺言書の内容が曖昧なとき
（例）「財産を平等に」など配分が具体的でない場合

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 まとめ：遺言＋協議書の使い分けがポイント

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遺産分割協議書の書き方とポイント

必須の記載事項

・被相続人の氏名・死亡日
・相続人全員の氏名・住所
・財産ごとの詳細な記載（不動産の登記情報、口座番号など）
・各相続人が何を取得するか
・相続人全員の署名・実印押印
・印鑑証明書

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書き方の注意点

・財産は漏れなく正確に記載すること
・相続人全員の合意が必要（欠けた場合は無効）
・協議書の原本は必ず手元に保存しておくこと

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よくあるご相談・トラブル事例

ケース1｜口頭合意だけで進めてしまった → いざ協議書押印の段階でトラブルに

口頭では「みんな納得している」と思っていたのに、いざ正式な協議書への押印段階になり、意見の食い違いが発覚することがあります。さらに、戸籍調査が不十分で、漏れていた相続人が後から判明し、協議書を作り直す事態になることも少なくありません。

✅ 相続人の範囲を事前に明確に整理しておくことが大切です。
🔗 第2回｜相続関係説明図・法定相続情報一覧図とは？使い分けと作り方

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ケース2｜金融機関で書類が受理されなかった → 印鑑不一致・相続人漏れ

協議書に記載漏れがあったり、印鑑証明書と協議書の印影が一致していないと、手続きは受理されません。また、記載されていない相続人が後から発覚するケースもあり、協議書のやり直しが必要になることもあります。

✅ こうしたリスクを防ぐためにも、戸籍収集と相続人調査が不可欠です。
🔗 第1回｜相続人の調べ方｜戸籍収集の基本と注意点

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Kanade行政書士事務所のサポート内容

相続手続きの基本サポート

・相続人調査（戸籍収集・特定）
・財産目録（遺産目録）の作成
・相続関係説明図・法定相続情報一覧図の作成
・遺産分割協議書の内容・案分作成

金融機関・証券会社などへの手続きサポート

・証券会社向けの相続手続き書類作成
・必要書類・名義変更等サポート

安心できるサポート体制

・初回相談無料
・宇都宮市を中心に、柔軟かつスピーディーな対応
・必要に応じて、司法書士・税理士との連携によるワンストップ支援も可能です。

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まとめ｜「協議書」は相続を円滑に進める鍵

遺産分割協議書は、相続人全員の「合意と信頼」を形にする大切な書類です。

Kanade（かなで）行政書士事務所では、初めての方にもわかりやすく、安心して手続きを進められるサポートを心がけています。

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次回予告｜第4回はこちら！

第4回｜銀行口座の相続手続きとは？必要書類と流れをわかりやすく解説

👉 相続手続きが初めての方は、10回シリーズでわかりやすく解説した
[相続手続き解説シリーズまとめページ]をご覧ください。