コラム
3.92026
監理技術者と主任技術者は経営事項審査で同じ扱いですか?

技術職員の評価を考えるとき、監理技術者と主任技術者の扱いが同じなのか異なるのかを疑問に思う方がいます。
結論から言うと、経営事項審査の技術力(Z)の評点において、監理技術者と主任技術者は異なる点数として評価されます。監理技術者の方が高い評価を受ける仕組みです。
監理技術者と主任技術者の違い
建設業法では、請負金額が4,500万円(建築一式は7,000万円)以上の下請契約を締結する場合、元請は監理技術者を配置する必要があります。それ未満の工事や下請工事では主任技術者の配置で足ります。
監理技術者になれるのは1級の国家資格者または国土交通大臣認定を受けた者に限られます。主任技術者は2級資格者や所定の実務経験者でも担えます。
経営事項審査における評点の差
技術職員名簿に記載される技術職員は、保有資格のランクに応じて点数が設定されます。1級資格者は2級資格者より高い評価を受け、さらに監理技術者資格者証を交付されている者(実際に監理技術者として登録されている者)はより高い評価になる場合があります。
また、技術士や1級建築士などの高度資格者はさらに加点評価されます。
よくある誤解
❌ 主任技術者でも監理技術者と同じ点数で評価される
✅ 資格のランクによって評点への換算係数が異なります。1級資格者と2級資格者では評価が異なります。
❌ 監理技術者資格者証がなくても1級資格があれば同じ
✅ 監理技術者として工事現場に配置できる要件には、資格に加えて監理技術者資格者証の交付と講習受講が必要です。審査における評価にも影響することがあります。
実務上の注意点
技術職員の資格状況を整理し、2級資格者に1級資格の取得を促すことは、Z点向上の観点から有効な取り組みです。資格取得支援制度を整備することで、計画的なZ点の向上が期待できます。資格者が退職した場合の影響にも注意が必要です。
また、資格者が転職・退職した場合はZ点が下がるため、技術職員の定着率を高める取り組みも間接的に評点管理に貢献します。
まとめ
- 監理技術者(1級資格者)は主任技術者(2級資格者等)より高い評点で評価される
- 監理技術者として配置するには資格者証の交付と講習受講が必要
- Z点向上には2級から1級への資格取得促進が有効
- 技術職員の定着も評点維持の観点から重要
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