コラム
2.232026
利益が少ない会社でも経営事項審査は受けられますか?

利益が少ない、あるいはほぼゼロに近い決算になってしまったとき、「経営事項審査を受けても意味がないのでは」と感じる方がいます。
結論から言うと、利益が少なくても経営事項審査を受けることは可能です。ただし、利益は評点に影響するため、点数が下がることは避けられません。それでも、受審しなければ公共工事への入札資格を維持できなくなります。
利益が評点に与える影響
経営事項審査では、平均利益額が経営規模(X2)の算出に使われます。営業利益と経常利益の平均をもとに計算されるため、利益が少ないとX2の評点は下がります。
また、経営状況分析(Y点)においても収益性を測る指標が複数含まれています。純利益が低い場合や、損益計算書の数値が悪化している場合は、Y点全体の引き下げ要因になります。
低利益でも取り組めること
利益が少ない状況でも、技術力(Z)や社会性等(W)の評点は財務数値とは直接連動しない項目が多くあります。技術職員の資格取得、社会保険の加入状況の整備、建設機械の保有登録などは、財務状況に関わらず対応できる項目です。
P点全体のバランスを考えながら、改善可能な項目に取り組むことが重要です。
よくある誤解
❌ 利益がほぼゼロだと経営事項審査を受ける資格がない
✅ 利益の多寡は受審資格には影響しません。建設業許可を持ち、決算変更届を提出していれば申請できます。
❌ 利益が少ない年は審査を受けない方がよい
✅ 受審しないと有効期間が切れ、入札参加資格を失う可能性があります。点数が下がっても継続して受審することが基本です。
実務上の注意点
利益が少ない決算が続く場合、純資産がマイナスになるリスクがあります。純資産がマイナスになると自己資本額の評点が大きく下がるだけでなく、経営状況分析の評点にも深刻な影響が出ます。
財務状況の改善が難しい場合でも、現状を正確に把握した上で受審し、中長期的な改善計画を立てることが重要です。行政書士や会計士などの専門家に相談しながら対応することをおすすめします。
まとめ
- 利益が少なくても経営事項審査を受けることは可能
- 低利益はX2やY点の評点低下につながるが、受審資格には影響しない
- 財務以外の項目(技術力・社会性等)での改善が有効
- 継続して受審することが入札参加資格の維持に不可欠
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