コラム
2.132026
経営事項審査のP点が高いと何が有利になるのですか?

経営事項審査を受けると「P点」という数値が算出されます。この点数が高いと具体的に何が有利になるのか、イメージしにくいという声をよく耳にします。
結論から言うと、P点が高いほど入札参加資格の格付けが上がり、より規模の大きな工事に入札できるようになります。
P点とは何か
P点とは経営事項審査における総合評定値のことです。経営規模(X)、経営状況(Y)、技術力(Z)、社会性等(W)の各評点を一定の計算式で合算して算出されます。
各項目の重みは業種ごとに異なりますが、建設工事の種類全体を通じて技術力(Z)の比重が最も高く設定されています。P点は通常500点前後から始まり、優良な企業では1000点を超えることもあります。
格付けと受注規模の関係
発注機関はP点をもとに入札参加者をランク分け(格付け)します。格付けが高いほど、入札に参加できる工事の規模が大きくなります。
たとえば、A級・B級・C級といった区分を設ける機関では、P点の高い企業がA級に分類され、大型工事への入札が可能になります。P点が低いままでは小規模工事の枠内にとどまることになります。
よくある誤解
❌ P点が高ければどんな工事でも入札できる
✅ P点は入札参加の格付けに影響しますが、入札できる工事の種類は建設業許可の業種によって決まります。許可を持っていない業種の工事には入札できません。
❌ P点は一度上がれば下がらない
✅ P点は毎年の審査で変動します。売上や技術職員数が変わればP点も変わるため、継続的な管理が必要です。
実務上の注意点
P点を上げるためには、各評点の算出根拠となる数値を把握した上で、改善できる部分を検討することが重要です。たとえば、技術職員の資格取得や社会保険の整備、CPD単位の取得などは審査前に対応できる項目です。
ただし、決算内容を恣意的に操作して点数を上げようとする行為は不正申請にあたる場合があります。適正な範囲で数値を管理する姿勢が求められます。
まとめ
- P点が高いほど入札参加資格の格付けが上がり、大型工事への参加が可能になる
- P点は経営規模・経営状況・技術力・社会性等の合算で算出される
- 毎年変動するため、継続的な点数管理が必要
- 適正な範囲での数値改善が重要であり、不正操作は厳禁
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