コラム
1.162026
経営事項審査の点数はどのように決まるのですか?

「点数を上げたいが、何が影響するのか分からない」という声をよく聞きます。経営事項審査の点数の仕組みを理解することが、対策の第一歩です。
結論から言うと、P点(総合評定値)は経営規模・経営状況・技術力・社会性の4区分から算出されます。それぞれに計算式があり、会社の実態データが反映されます。
目次
4つの評価区分と主な内容
X1(経営規模:完成工事高)
業種別の年間平均完成工事高をもとに算出します。
2年または3年の平均値を選択でき、有利な方を選択できます。
X2(経営規模:自己資本・利益)
自己資本額と2年平均利益額から算出します。
財務基盤の安定性が反映されます。
Y(経営状況)
財務諸表から8つの財務指標を計算し、点数化します。
純支払利息比率・負債回転期間・売上高経常利益率などが対象です。
Z(技術力)
技術職員数と元請完成工事高から算出します。
有資格者(1級・2級技術者)の在籍数が大きく影響します。
W(社会性)
労働福祉・建設機械保有・ISO認証・若手技術者比率・防災協定などの加点項目です。
よくある誤解
❌ 売上が多ければ点数は高くなる
✅ 売上(完成工事高)はX1に影響しますが、財務状況・技術者数・社会性も大きく影響します。一部だけでは全体の点数は決まりません。
❌ 技術者が多ければ点数は十分
✅ 技術者数はZに反映されますが、財務状況(Y)が悪いと総合点が下がります。各区分のバランスが重要です。
実務上の注意点
点数向上のために取り組みやすい項目として、社会性(W)の加点があります。
建設機械の保有登録・法定外労働災害補償への加入・若手技術者の採用などは、準備次第で加点につながります。
また、技術職員の資格取得支援も中長期的な点数向上に有効です。
まとめ
- P点はX1・X2・Y・Z・Wの5区分で構成
- 完成工事高・財務状況・技術者数・社会性がそれぞれ反映される
- 売上だけでなく財務・技術・社会性のバランスが重要
- 社会性(W)の加点項目は比較的取り組みやすい
自社のどの区分が弱いかを把握することが、効率的な点数改善につながります。














