コラム
2.172026
建設キャリアアップシステム(CCUS)と許可制度の関係を整理|宇都宮の現場担当者向けガイド

建設キャリアアップシステム(CCUS)は、建設技術者・技能者の資格や現場経験を業界横断的に管理するシステムです。国土交通省が推進するCCUSは、建設業許可制度とも密接な関係があり、将来的にはさらなる連携が見込まれています。宇都宮市・栃木県の建設現場で働く方々が知っておくべきCCUSの基礎と、許可制度との関係を解説します。
目次
CCUSとは何か
建設キャリアアップシステム(CCUS)とは、技術者・技能者のICカードに資格情報・現場就労情報を蓄積し、技術・技能・経験を客観的に評価する仕組みです。建設業振興基金が運営しており、事業者と技術者・技能者の両方が登録を行います。
CCUSでは、技能者の経験年数や取得資格、現場数などに応じて4段階の「レベル判定」が行われます。レベルが高いほど賃金面や職場環境での待遇改善につながることが期待されており、若い世代が建設業を「キャリアが見える職業」として選びやすくする狙いがあります。
CCUSと建設業許可の関係
①技術者情報の管理との連携
建設業許可では、営業所技術者等(専任技術者)や主任技術者・監理技術者の配置が求められます。これらの技術者情報は現在、許可申請書類や変更届に記載する形で管理されています。将来的には、CCUSに登録された技術者情報と許可制度上の技術者管理が連携する方向で検討が進んでいます。
②公共工事での活用
一部の公共工事では、CCUSの登録・活用が入札参加要件や評価項目に含まれるケースが出てきています。元請けが許可を持ちCCUSを積極活用することは、公共工事の入札で有利に働く場合があります。
③経営事項審査(経審)への影響
CCUSの登録情報は、経営事項審査(W点:その他の審査項目)での評価にも一部反映されます。CCUS加入によってW点が加算されることで、公共工事の入札資格審査で有利になります。経審を受審している事業者はCCUSへの積極的な登録を検討する価値があります。
CCUSへの登録手順
事業者登録
まず建設業者(法人・個人)が「事業者登録」を行います。登録には、建設業許可番号(許可業者の場合)や会社情報、資本金などの情報が必要です。登録料は資本金に応じた年額を支払います。
技術者・技能者の登録
次に、雇用している技術者・技能者を「技能者登録」します。氏名・生年月日・資格情報などを入力し、顔写真付きのICカードが発行されます。現場入場時にカードリーダーをかざすことで就労実績が記録されます。
現場登録と就労履歴の蓄積
工事ごとに「現場登録」を行い、技能者が現場に入場するたびにカードリーダーで記録します。蓄積されたデータがレベル判定の根拠になります。
栃木県・宇都宮市でのCCUS活用状況
栃木県内でも、公共工事を中心にCCUSの活用が広がっています。宇都宮市内の公共工事でCCUSの活用実績が評価対象となるケースも増えてきており、許可業者であれば積極的に検討することをお勧めします。
建設業許可の取得とCCUSへの登録を合わせて進めることで、公共工事参入や経審の評価向上につながります。Kanade行政書士事務所では、許可申請に加えてCCUS登録に関するご案内も行っています。まずはお気軽にご相談ください。













