コラム
2.52025
子どもなし相続5回|宇都宮での“子どもがいない相続”はどう進める?行政書士が語る3つの重要ポイント

「子どもがいない相続」全5回シリーズ|第5回(最終回)
栃木県宇都宮市のKanade(かなで)行政書士事務所です。
今回は、「お子さんがいないご家庭の相続手続きをどう進めるか」について、特に重要な3つのポイントに絞って、わかりやすくお伝えします。
これまでのシリーズでは、「兄弟姉妹が相続人になる場合」や「配偶者と兄弟姉妹が相続人になるケース」など、子どもがいない相続で起こりやすい事例をご紹介してきました。
「子どもがいない相続」シリーズを最初からご覧になりたい方は
第1回|兄弟姉妹が相続人になる場合の手続きとは? からご覧ください。
今回は、それらをふまえて、「子なし相続」全般に共通する基本的な進め方をまとめてご紹介します。
目次
なぜ「子どもがいない相続」は準備が大切なの?
相続というと、「配偶者と子ども」が手続きを進めるイメージが一般的です。
しかし、子どもがいない場合、相続人の範囲が広がり、思いがけない方が相続に関わってくることもあります。
・配偶者+兄弟姉妹
・配偶者+甥・姪(代襲相続)
・配偶者+親(直系尊属)
このような構成になると、「話し合いの難しさ」、「感情的なしこり」に「書類の複雑さ」が加わり、慎重に進める必要があります。
宇都宮で実際にあったご相談事例
「遺言がなかったため、夫の兄弟と私で遺産分割協議をすることに…。
でも、私の老後の暮らしのことまでは考えてもらえず、少し悲しくなってしまいました。」
このようなケースは、実は珍しくありません。夫婦に子どもがいない場合、法定相続人は配偶者と亡くなった方の兄弟姉妹(またはその代襲相続人)になります。
しかし、兄弟姉妹は普段一緒に生活をしているわけではないため、「残された配偶者の生活」まで思いを巡らせてもらえるとは限りません。
◆ 実際に起こる問題
・遺産の分割にあたって、住み慣れた家を手放すよう求められる
・現金などの資産について、最低限の生活費の確保ができない
・相続人間で感情的な対立が生じ、精神的に疲弊する
行政書士としてできること
Kanade行政書士事務所では、このような配偶者の立場にある方に対して、まずは「今の不安をどうすれば和らげられるか」を一緒に考えるところから始めます。
・相続関係説明図や法定相続情報一覧図を活用し、相続人の範囲や関係性を“見える化”
・必要書類の収集や説明書類の整備を通じて、協議の場での誤解や不安を減らす
また、遺言書がないことで起きた問題を踏まえ、「将来に向けた準備」としての遺言書作成のご相談にも対応しています。
「第三者に入ってもらったことで、冷静に考えることができました」
「最初は不安だったけど、手続きを進めていく中で、徐々に安心することができました」
といったお声をいただきました。
準備が「安心」を生み出す鍵になります
遺言書がなかったことで不安な思いをされた方が多いからこそ、「備えておくことの大切さ」は一層重みを持ちます。相続は、人生の中でも大きな節目となる出来事です。心のゆとりを持ちながら手続きを進めるためにも、専門家と一緒に“今できること”を考えてみませんか?
行政書士が考える「子なし相続」の3つの重要ポイント
① 相続人の確認は“最初に・正確に”
被相続人の出生から死亡までの戸籍を集め、誰が法定相続人かを正確に把握することがスタート地点です。
ここで甥・姪が登場したり、思いがけない相続関係が明らかになることもあります。
配偶者の視点から相続を進める方法については
第2回|子どもがいない夫婦の相続手続き を参考にしてください。
② 感情の整理は「仕組みの理解」から
兄弟姉妹や親戚との関係に不安がある方も多いですが、法的な仕組みを知ることで落ち着いて対応できることもあります。
たとえば、「兄弟姉妹は法定相続人になる」「甥・姪が代襲相続する」など、基本的な知識を行政書士と一緒に確認しておくことが大切です。
配偶者+兄弟姉妹という関係での注意点は
第3回|配偶者と兄弟姉妹が相続人になる場合の注意点 をご覧ください。
③ 遺言書の作成・専門家への相談は早めに
遺言書があれば、相続分の指定や希望を明確にすることができます。
「何も残していなかったから話がこじれた」というケースは、少なくありません。
複雑な相続の調整事例については
第4回|兄弟姉妹への相続は複雑?具体的対応事例 をぜひご覧ください。
行政書士は、相続人や財産の状況を整理しながら、遺言書作成のサポートや、公正証書遺言のアドバイスも行っています。
Kanade行政書士事務所ができること
当事務所では、以下のようなサポートを行っています:
・戸籍の収集、相続人の確認
・相続関係説明図・法定相続情報一覧図や協議書の作成
・金融機関・保険の手続き案内
・公正証書遺言作成のご相談(初回無料)
・他士業(司法書士・税理士)との連携
ご相談者さまの不安やご希望にしっかりと耳を傾け、“誰に何をどう相談すればいいか”を一緒に整理する窓口として、丁寧に対応いたします。
最後に|「子どもがいない相続」は、安心の準備から
5回にわたり、「子どもがいない相続」をテーマにお届けしてきました。
どの記事も、実際に宇都宮でいただいたご相談やご不安をもとに構成しています。
「どこから始めればいいかわからない」
「専門家に相談するのはまだ早いかも…」
そんなふうに感じている方にこそ、Kanade(かなで)行政書士事務所の無料相談をご活用いただきたいと思っています。
まずは、お話からでも大丈夫です。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
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