コラム

マイナンバーカードの申請方法と住民票交付やマイナポイントについて

マイナンバーカードの交付申請はお済ですか?

マイナンバーカードの全国の交付状況は令和4年6月末時点で、人口の45.3%となりました。人口に対して、約2人に1人がマイナンバーカードを持っていることになります。

2022年6月30日からは、「マイナンバーカードでマイナポイント第2弾」もスタートしました。最大20,000円分のマイナポイントがもらえます。(マイナポイント申込み期限2023年2月末まで)

この機会にまだ交付申請がお済でない方は、マイナンバーカードの交付申請を検討されてみてはいかがですか?

マイナンバーカードとは?

マイナンバーカードは、本人の申請により交付され、個人番号を証明する書類や本人確認の際の公的な本人確認書類として利用できます。

また、様々な行政サービスを受けることができるようになるICカードです。

交付手数料は、当面の間無料です(本人の責による再発行の場合を除く)。

表面には
・氏名
・住所
・生年月日
・性別
・顔写真
・電子証明書の有効期限の記載欄
・セキュリティコード
・サインパネル領域(券面の情報に修正が生じた場合、その新しい情報を記載(引越した際の新住所など))
・臓器提供意思表示欄

が記載され、個人番号は裏面に記載されます。

マイナンバーカードは、金融機関等本人確認の必要な窓口で本人確認書類として利用できます。

ただし、個人番号をコピー・保管できる事業者は、行政機関や雇用主等、法令に規定された者に限定されているため、規定されていない事業者の窓口において、個人番号が記載されているカードの裏面をコピー・保管することはできませんのでご注意ください。

マイナンバーカードのメリット

今後は、徐々に就職、転職、出産育児、病気、年金受給、災害等、多くの場面で個人番号の提示が必要となります。

その際、通知カードのままでは、運転免許証やパスポートなどの他の本人確認書類が必要となりますが、マイナンバーカードがあれば、一枚で番号確認と本人確認が可能となります。

今後ますますマイナンバーカードの利活用の範囲は広がっていくでしょう。

メリット1 マイナポイントがもらえます
メリット2 健康保険証として使えます。
メリット3 本人確認書類になります。
メリット4 各種証明書をコンビニで取得できます。
メリット5 確定申告(e-TAX)や子育てなどの行政手続きがオンラインでできます。

では、詳しく見ていきましょう。

メリット1 マイナポイントがもらえます。

2022年6月30日からスタートした「マイナンバーカードでマイナポイント第2弾」。

最大20,000円分のマイナポイントがもらえます。(マイナポイント申込み期限2023年2月末まで)

ポイント受取までの流れは

1.マイナンバーカード取得
2-1.マイナポイントの申込(最大5,000円分)
2-2.マイナンバーカードの健康保険証としての利用申込み(7,500円分)
2-3.公金受取口座の登録(7,500円分)
3.マイナポイントを取得
申込み時に選んだキャッシュレス決済サービスにポイントがもらえます。(最大20,000円分)

2-1.マイナポイントの申込の新規取得等でもらえる最大5,000円分のポイント付与の対象となるの、マイナポイント申込後のチャージまたは買い物です。
2-2.の健康保険証としての利用申込み
2-3.公金受取口座の登録は、チャージまたは買い物は不要です。

メリット2 健康保険証として使えます。

マイナンバーカードを健康保険証として利用すると次のような便利な使い方ができます。
・いつもの病院の通院等が便利に
・受付・・・顔認証で自動化された受付
・診療・薬剤処方・・・正確なデータに基づく診療・薬の処方
・支払い・・・窓口での限度額以上の医療費の一時支払いが不要

ほかにもこんなところも簡単・便利に。
・特定検診や薬の情報をマイナポータルで閲覧できる。
・マイナポータルから、e-Taxに連携し、確定申告が簡単に
・健康保険証としてずっと使える
転職や結婚、引っ越しなどをしても、健康保険証の発行を待たずに、保険者での手続きが完了すれば、マイナンバーカードで医療機関や薬局を利用することができます。

メリット3 本人確認書類になります。

マイナンバーカードは1枚で、本人確認書類(身分証明書)と使用できます。

マイナンバーカードには、氏名、住所、生年月日、性別が記載され、顔写真付きの公的な身分証明書になります。

これまで顔写真付きの本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)を持っていない場合は、

顔写真のない証明書(健康保険証など)+追加で他の証明書の提示が必要な場合がほとんどでした。

マイナンバーカードを取得すると
・未成年者の方
・運転免許証やパスポートを取得されていない方
・運転免許証を返納された方 などは
1枚で身分証明書として使用することができるので大変便利です。

マイナンバー(個人番号)は、住民票を有する全ての方に1人1つの番号(12桁)が通知されています。

1枚で本人確認書類として有効なマイナンバーカードはこれだけでも十分有効に活用することができます。

*15歳未満の場合の場合は、保護者が法定代理人として申請します。
*国外に滞在し、住民票のない方にはマイナンバーは付番されません。
帰国して住民票が作成される際に、マイナンバーの指定や通知が行われます。
*外国籍の方でも、中長期在留者、特別永住者などで住民票がある場合には、マイナンバーが付番されます。

メリット4 各種証明書をコンビニで取得できます。

マイナンバーカードを利用して、市区町村が発行する証明書(住民票の写し、印鑑登録証明書等)が全国のコンビニエンスストア等のキオスク端末(マルチコピー機)から取得できます。

また、お住いの市区町村と本籍地の市区町村が異なる方は、事前に申請することで戸籍証明書の取得もできます。

コンビニ交付は
・いつでも(6:30~23:00まで)利用できます。市区町村窓口の閉庁している夜間や休日にも利用できます。
・どこでも利用できます。お住いの市区町村にかかわらず、全国のコンビニエンスストア等の店舗内に設置されているキオスク端末(マルチコピー機)より、証明書が取得できます。
・簡単に利用できます。コンビニエンスストア等に設置されているキオスク端末(マルチコピー機)画面に表示されている「行政サービス」ボタンを押して、利用開始となります。

【取得できる証明書】
お住いの市区町村の証明書
・住民票の写し
・住民票記載事項証明書
・印鑑登録証明書
・各種税証明書
・戸籍証明書(全部事項証明書、個人事項証明書)
・戸籍の附票の写し

本籍地の証明書(お住いの市区町村と本籍地の市区町村が異なる方向け)
・戸籍証明書(全部事項証明書、個人事項証明書)
・戸籍の附票の写し

*なお、市区町村により、取得できる証明書の種類が異なることもあるのでご注意ください。

・安心に取得できます。利用者の多いコンビニエンスストア等店舗でも、個人情報は守られます。
・申請から受領までをすべて端末で行うので。周りの人の目に触れずに証明書が取得できます。
・マイナンバーカードや証明書の取り忘れ防止のために、キオスク端末の画面や音声、アラーム等の取り忘れ防止対策が実施されています。
・システム内のネットワークは、専用の通信ネットワークを利用しているほか、SSL通信による通信内容の暗号化を実施されており、個人情報漏洩の防止対策を講じています。
・キオスク端末から取得できる証明書は、偽造・改ざん防止処理(けん制文字、スクランブル画像、偽造防止検出画像)が施されています。

マイナンバーカードにより、これまで市区町村の窓口にて取得していた各種証明書が、コンビニエンスストア等で取得できるようなりました。

窓口での記入や取得までの待ち時間が無く、時間内ならいつでも利用できるメリットは大きいですね。

メリット5 確定申告(e-TAX)や子育てなどの行政手続きがオンラインでできます。

・確定申告(e-TAX)をはじめ、子育てなどに関する手続きにも便利に使えます。
・新型コロナワクチン接種証明書がスマートフォンアプリで発行できます。
・ご自身の情報の確認やオンライン申請ができる便利なマイナポータルが使えます。
・公金受取口座を登録することで、年金や児童手当などの受け取りがスマートになります。

マイナンバーカードの代表的なメリットを上げましたが、今後はさらに利用できる範囲が拡大される予定です。

マイナンバーカードはこれからの暮らしに、手放せないカードとなるでしょう。

マイナンバーカードの有効期限について

カードの発行時の年齢 カードの有効期限 利用者証明用電子証明書 署名用電子証明書
20歳以上 10回目の誕生日 5回目の誕生日 5回目の誕生日
15歳~20歳未満 5回目の誕生日*1 5回目の誕生日 5回目の誕生日
15歳未満 5回目の誕生日*1 5回目の誕生日*2 ×*3

*1:20歳未満の方のマイナンバーカードの期限は、容姿の変動が大きいことから、顔写真を考慮して5回目の誕生日までとなります。
*2:15歳未満の方については、法定代人がパスワードを設定します。
*3:15歳未満の方については、署名用電子証明書は実印に相当するため、原則発行していません。

まとめ

マイナンバーカードは公的な本人確認書類です。運転免許証やパスポートと同様に本人確認書類として利用できることがお分かりいただけたかと思います。

また健康保険証としてや各種証明書のコンビニ交付サービスの利用をすることもできます。

当事務所では、現在、行政書士会の相談員としてマイナンバーカードの申請等に関する相談・サポートを行っております。

マイナンバーカードの申請をしたいけど
・パソコンやスマホの操作が苦手
・忙しくて後回しになっている
・病気やけがで自分で申請できない
などの方は申請のお手伝いもさせていただいております。

ご相談はこちらよりお気軽にお問い合わせください。

【参考】

総務省 マイナンバー制度とマイナンバーカード
総務省 マイナポイント
デジタル庁
コンビニ交付に関する情報(コンビニエンスストア等における証明書等の自動交付(コンビニ交付)ホームページ)
栃木県 マイナンバー制度について
宇都宮市 マイナンバーカード申請

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