コラム
3.132026
資格者が退職した場合、経営事項審査の点数に影響しますか?

技術職員が資格を持ったまま退職した場合、経営事項審査の点数にどう影響するのか気になる方は多いです。
結論から言うと、技術職員の退職は経営事項審査の技術力(Z)の評点に直接影響します。審査基準日時点で在籍している技術職員のみが評点の算定対象となるためです。
退職が評点に与える影響の仕組み
技術力(Z)の評点は、審査基準日時点で技術職員名簿に記載できる常勤技術職員の人数と資格ランクをもとに算出されます。資格保有者が退職すると、その人員分の評点加算が翌年以降の審査から消えることになります。
特に、1級資格者や高度資格者が退職した場合の影響は大きく、Z点が大幅に下がることがあります。Z点はP点全体の中で最も比重が高い項目のため、P点全体への影響も無視できません。
退職後の対応策
資格者が退職した場合、代替として以下のような対応が考えられます。
新たな資格者を採用することが最も直接的な対応です。また、在籍している2級資格者に1級資格の取得を促すことで、退職による評点低下を補う取り組みも有効です。若手・女性技術者の採用も中長期的なZ点向上につながります。
よくある誤解
❌ 退職した社員の資格は翌年の審査まで有効として使える
✅ 審査基準日時点で常勤している技術職員のみが対象です。退職後は名簿への記載はできません。
❌ 資格者が1人退職しても点数への影響はわずか
✅ 1級資格者など上位の資格者が退職すると、Z点への影響は相応に大きくなります。
実務上の注意点
技術職員の採用・退職は審査基準日を意識して管理することが重要です。審査基準日直前の退職は評点に直接影響するため、採用タイミングや在籍状況を計画的に管理する必要があります。
また、資格者の在籍状況は毎年変動するため、現状の人員構成が次回の審査でどの程度の点数になるかをシミュレーションしておくことが、P点管理の観点から有効です。
まとめ
- 資格者の退職は審査基準日時点の在籍有無で評点に直接影響する
- 1級資格者など上位資格者の退職ほど影響が大きい
- 代替採用や在籍者の資格取得促進が有効な対応策
- 技術職員の在籍状況を計画的に管理することが重要
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