コラム

相続手続きに必要な「委任状」の書き方と注意点ー宇都宮の行政書士

相続手続きに必要な「委任状」の書き方と注意点ー宇都宮の行政書士

相続手続きで「委任状」が必要になる場面とは?

相続手続きを進める際、金融機関や役所などで「委任状」が必要になることがあります。
これは、相続人本人が手続きを行えないときに、代理人に権限を与えるための書類です。

たとえば、次のような場面でよく使われます。

  • 宇都宮市内の金融機関で口座の解約・名義変更を行う場合

  • 遠方に住む相続人の代わりに書類を提出する場合

  • 相続人の一人が体調不良などで手続きに参加できない場合

委任状は、たった一枚の書類でも手続き全体を円滑に進める重要な鍵になります。
ただし、書き方や署名・押印の方法を間違えると、受理されないこともあるため注意が必要です。


委任状の基本的な書き方と記載項目

委任状には、「誰が」「誰に」「何を任せるのか」を明確に記載します。
栃木県内の金融機関や官公庁では、一般的に次の内容が求められます。

  1. 日付(作成日)
     → 提出日またはその前後の日付で記載します。

  2. 委任者(任せる人の氏名・住所・押印
     → 相続人本人の自署と印鑑が必要です。

  3. 受任者(任される人)の氏名・住所
     → 家族・代理人・行政書士などの氏名を正確に記載します。

  4. 委任する内容
     → 「相続手続きに関する一切の権限」など、具体的に書くと確実です。

  5. 相続の対象・金融機関名・手続き内容(必要に応じて)
     → 複数の手続きに使う場合は、手続きごとに個別の委任状を作成するのが安全です。

👉 相続手続きは何から始めればいい?最初に確認すべきポイントと進め方


宇都宮市の金融機関・役所での注意点

宇都宮市内では、各機関ごとに委任状の書式が異なることがあります。
たとえば、銀行では独自の用紙を使用している場合もあり、その場合は「銀行所定の委任状」を使用しなければ受理されません。

また、市役所で戸籍や住民票を代理取得する際には、本人確認書類の提示が求められることがあります。

📌 ポイント

  • 委任状には必ず「委任者の自筆署名」が必要

  • 押印はシャチハタ不可、認印または実印を使用

  • 印鑑証明書が必要な場合もあるため、事前に確認しておくと安心


実際の書式イメージ(記載例)

委 任 状
私は、下記の者を代理人と定め、相続手続きに関する一切の権限を委任します。

令和〇年〇月〇日

委任者 住所 宇都宮市〇〇町〇丁目〇番地
    氏名 山田 花子 ㊞

受任者 住所 宇都宮市〇〇町〇丁目〇番地
    氏名 山田 一郎

委任内容 〇〇銀行における故 山田太郎名義預金の相続手続きに関する一切の件

このように、内容が具体的であればあるほど、誤解なく受理されやすくなります。


委任状に関するよくある質問

よくある質問 回答
1枚で複数の手続きを任せられますか? 原則として手続きごとに作成するのが望ましいです。金融機関によっては別紙が必要なこともあります。
押印は認印でも大丈夫ですか? 金融機関によって異なりますが、トラブルを防ぐために実印を使用するのがおすすめです。
郵送で提出する場合は? 委任者本人が記入・押印した原本を郵送する必要があります。コピーでは受理されない場合があります。

まとめ:小さな書類でも大きな役割

委任状は、相続手続きの中でも地味ながら非常に重要な書類です。
遠方の家族が多い宇都宮市では、代理での書類提出や郵送手続きが増えています。
あらかじめ正しい形式で用意しておくことで、手続きの停滞を防ぐことができます。

相続手続きは、小さな準備の積み重ねがスムーズな進行につながります。
「これで大丈夫かな?」と思った時点で、早めに内容を確認しておくのがおすすめです。


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