コラム
2.42025
子どもなし相続第4回|兄弟姉妹への相続は複雑?宇都宮の行政書士が具体的対応事例をご紹介

「子どもがいない相続」全5回シリーズ|第4回
栃木県宇都宮市のKanade(かなで)行政書士事務所です。
今回は、「兄弟姉妹への相続がなぜ複雑になりやすいのか?」というテーマで、実際のご相談事例を交えながら、対応のヒントや注意点をご紹介します。
お子さんがいないご夫婦や独身の方など、相続人として兄弟姉妹が登場するケースは意外と多く、そこに“思わぬ落とし穴”があることも。
相続手続きをスムーズに進めるために、どんな点に注意すべきかを、わかりやすくお伝えします。
兄弟姉妹が相続人になるケースの基礎知識は、
第1回|兄弟姉妹が相続人になる場合の手続きとは? にて詳しく解説しています。
目次
兄弟姉妹相続が複雑になりやすい理由とは?
兄弟姉妹が相続人になる場合、次のような要因で手続きが長引いたり、話し合いが難航することがあります。
・相続人の人数が多い(5人、6人以上になることも)
・生活拠点がバラバラ(地方や海外在住も)
・交流が少なく、連絡先がわからない
・家族関係に感情的なわだかまりがある
加えて、相続手続きでは、相続人全員の署名・押印が必要になるため、1人でも不参加だと手続きが進まないことも。
宇都宮での実際のご相談事例
ケース①|「誰とも連絡を取っていなかった兄弟が5人…」
「独身だった叔父が亡くなったのですが、相続人は兄弟姉妹が5人。
でも、誰とも連絡を取っていない状態で…どこから手をつければ?」
このようなケースでは、まずは戸籍を遡って正確な相続人を確定するところからスタートします。
続いて、相続人それぞれの住所・状況を調査し、必要書類の準備と送付。
相続関係説明図の作成などを通じて、相続人同士の立場や流れを明確にしていきます。
相続関係説明図や法定相続情報一覧図の作成については
第2回|子どもがいない夫婦の相続手続き にも具体的にご紹介しています。
「どうやって手続きが進んでいくのかが見えたことで安心しました」とのお声をいただきました。
ケース②|「兄弟の一人が音信不通で書類が揃わない」
「協議書の作成が進まず、1人がどうしても連絡が取れません。
話し合いがまとまっていたのに、その1通で全て止まってしまって…」
こういった場合、相続放棄の有無や、不在者財産管理人の選任など、法的手続きの検討が必要になるケースもあります。
状況を整理しつつ、「実現可能な着地点」を一緒に考えていくことが重要です。
行政書士としてできること
行政書士は、戸籍の収集、相続人調査、相続関係説明図の作成、遺産分割協議書の起案など、相続手続きの“土台作り”を支える専門家です。相続に不安や困りごとがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
注意点:兄弟姉妹相続で気をつける3つのポイント
1.最初に「全員の戸籍」を揃えることが最優先
→ 関係図を明確にすることで、話が通じやすくなります。
2.遺産分割協議は“全員一致”が基本
→ 一人でも欠けると無効になるため、調整は慎重に。
3.事前の対策(遺言書など)がとても有効
→ 兄弟姉妹は感情的な争いになりやすいため、事前の備えが安心材料になります。
話しづらい義兄弟との協議や、感情的対立の調整については
第3回|配偶者と兄弟姉妹が相続人になるケースの注意点 を参考にしてみてください。
Kanade行政書士事務所のサポート内容
当事務所では、以下のようなサポートを行っています:
・相続人調査・戸籍収集
・相続関係説明図・法定相続情報一覧図の作成
・遺産分割協議書の作成サポート
・銀行・保険・証券口座の相続手続き案内
必要に応じて司法書士・税理士との連携も対応
また、相続人が多い場合でも、一つひとつの手続きを丁寧に整理して進める体制が整っています。
最後に|ご不安な相続も、安心してご相談ください
兄弟姉妹が相続人になる場合は、「複数の相手と連絡を取り合いながら進める」という難しさがあります。
でも、必要なのは完璧な知識ではなく、「何から始めたらいいか」を知ることです。
Kanade(かなで)行政書士事務所では、宇都宮を中心に、そうした相続のお悩みに丁寧に寄り添いながら、「安心して前に進めるサポート」を心がけています。
「まずは話を聞いてほしい」という気持ちからで構いません。
どうぞお気軽にご相談ください。
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