コラム

再婚相続シリーズ 第5回|再婚家庭で安心して相続を迎えるためのまとめと実践法

「再婚と相続」全5回シリーズ|第5回(最終回)

栃木県宇都宮市のKanade(かなで)行政書士事務所です。今回は「再婚家庭での相続を、できるだけ安心して迎えるために、どんな準備ができるのか?」というテーマで、これまでのシリーズを総まとめしながら、具体的に今からできる備えをご紹介いたします。

再婚した場合であってもなくても、家族というかたちは変わりません。ですが、相続という場面ではどうしても「法的なつながり(法定相続)=相続権」が優先されてしまう場面が出てきます。

このギャップを乗り越えるには、正しい知識と、思いを「かたち」にする準備が欠かせません。

これまでのまとめ|再婚相続で特に注意すべき4つのテーマ

①前妻との子が相続人になる場合

子どもが前妻との間にいた場合、その子どもには法定相続権があります。
現在の配偶者と遺産を分け合う形となるため、想定外の展開になることも。

🔗 第1回|前妻に子どもがいる相続手続きとは?

② 配偶者と前妻の子が相続人に?注意点とトラブル回避策

現在の配偶者にとっては当然と思える相続も、前妻の子にとっては「急に現れた他人」と感じられることも。
配慮と書面の備えが重要です。

🔗 第2回|配偶者と前妻の子が相続人になるケース

③ 連れ子に財産を残したいときの方法

連れ子には、養子縁組か遺言書がなければ相続権はありません。
長年育てた家族だからこそ、しっかり備えておくことが必要です。

🔗 第3回|再婚相手の連れ子に相続させたい

④ 親族間の感情的トラブルを防ぐには?

「義母や兄弟との関係が、相続を機に変わってしまった」というご相談も多くあります。
感情のもつれを防ぐには、生前の準備と専門家のサポートが効果的です。

🔗 第4回|再婚家庭での親族間トラブルとその予防法

安心して相続を迎えるために|今からできる実践法

実践法①|まずは“家族構成と財産”の棚卸しから

「うちは揉める心配もないし、財産も少ないから大丈夫」
そう思っていても、実際に相続の場面になると「相続人の範囲が誰までか分からない」「何が財産になるのか不明」というケースは非常に多いです。

今のうちに、
誰が相続人になるのか
・どんな財産があるのか
をざっくりでも把握しておくだけで、相続の不安は半分以下になります。

実践法②|遺言書を使って“気持ち”をかたちに

相続は「お金の問題」ではなく「気持ちの問題」です。

・大切な家族に安心を残したい
・誰にも不公平感なく分けたい
・実家の土地やお墓を誰が守るかを決めておきたい
その気持ちを「文書で残しておく」ことが、相続トラブルの最大の予防策です。特におすすめなのが公正証書遺言です。
→ 書き間違いや無効リスクがなく家庭裁判所の検認も不要なので、スムーズな相続が可能になります。

🔗 公正証書遺言についてはこちら

実践法③|“家族だけで抱え込まない”ことも大切です

相続の話はどうしても感情的になりやすいもの。ですが、専門家に相談することで気持ちを整理しながら、手続きをスムーズに進めることができます。

行政書士は
・相続関係説明図・法定相続情報一覧図の作成
・相続人調査や戸籍の取得代行
・遺言書の文案作成や手続き支援
・他士業との連携(司法書士、税理士など) など
「自分たちで全部やらなきゃ」という不安を軽くする存在です。

Kanade行政書士事務所の想いとサポート

当事務所は、再婚家庭を含めた様々なご家族の相続について「難しい法律の話」ではなく、「これからどう進めていけば安心できるか」を一緒に考える事務所です。

✔ どこから始めたらいいかわからない
✔ なるべく家族の気持ちを大切にしたい
✔ 専門家に一度話を聞いてみたい

そんな方はまず無料の初回相談から、お気軽にご相談ください。

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最後に|相続は、“これからの家族関係”を守る時間でもあります

再婚家庭だからこそ相続には丁寧な準備が必要です。でも、それは「面倒な問題」ではなく「家族との関係を守り、安心を残すための時間」だと考えています。

ご自身のために、ご家族のために。そして大切な人に想いをつなぐために。

相続の準備は「いつか」ではなく「今」から始めるのが理想です。


🔗 再婚相続シリーズ|全5回まとめ

第1回|前妻に子どもがいる相続手続きとは?
第2回|配偶者と前妻の子が相続人になる場合

第3回|連れ子に財産を残す3つの方法

第4回|親族間トラブルと予防法

(本記事)再婚家庭で安心して相続を迎えるためのまとめと実践法

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