建設業界で人材不足が深刻になる中、注目されているのが「建設キャリアアップシステム（CCUS）」です。名前は聞いたことがあるけれど、内容はよく分からない…という方も多いのではないでしょうか？今回は、制度の基本や導入のメリットを、建設業者目線でわかりやすく解説します。

そもそもCCUSってなに？

CCUS（建設キャリアアップシステム）とは、建設現場で働く技能者の「就業履歴」や「保有資格」「受講講習」などの情報を、業界横断で記録・管理するための国のシステムです。技能者にはIDカードが発行され、現場での作業内容がICカードで記録されていきます。

なぜこの制度ができたのか？

建設業界では、ベテラン職人の高齢化と若手の入職率低下が大きな課題です。これまで現場での経験やスキルは見えづらく、給与や待遇に反映されにくい状況が続いていました。

CCUSは、こうした「経験や能力が正当に評価されない」構造を改善し、技能者のキャリア形成や事業者の信頼性向上につなげる仕組みとして生まれました。

導入するとどう変わる？

技能者にとっては、転職や現場が変わっても「これまで何をしてきたか」が記録されているので、正当に評価されやすくなります。事業者にとっても、現場の入退場管理が簡単になる、資格保有者を把握しやすくなるといったメリットがあります。

さらに今後、CCUSへの対応状況が、公共工事の受注や経営事項審査（経審）に影響してくる可能性もあるため、早めの対応が大切です。

登録はかんたん？

CCUSは、事業者・技能者ともにオンラインで登録可能です。カード発行後は、現場での作業や受講歴などが自動的に蓄積されていくため、導入後の運用もスムーズです。

「登録の仕方が分からない」「導入サポートが欲しい」という方は、行政書士など専門家に相談するのも安心です。

まとめ

CCUSは、建設業界で働く人が“正しく評価され、育ち、定着する”仕組みをつくるための土台です。中小企業の事業者さまにも関係のある制度ですので、ぜひ早めの導入をご検討ください。

当事務所はCCUS登録行政書士として、登録支援や許可申請との連携、制度の活用法までサポートしております。どうぞお気軽にご相談ください。

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