コラム

第3回|子なし夫婦。配偶者に全ての財産を。兄弟姉妹に相続させないための遺言書とは?

「子どもがいないから、いずれは妻(夫)にすべての財産を遺したい」 

「兄弟姉妹とは疎遠だし、正直相続にのときに関わりたくない」

栃木県宇都宮市で行政書士としてご相談を受けていると、こうした声をいただくことが少なくありません。 

特に、子どもがいないご夫婦にとって「遺言書」は非常に重要な備えです。

この記事では、「兄弟姉妹に相続させず、配偶者に全財産を遺すにはどうすればいいのか?」という疑問に、宇都宮の行政書士がわかりやすくお答えします。

【子どもがいないと、兄弟姉妹にも相続権がある?】

「家も預金も全部、配偶者に遺るんじゃないの?」と思われがちですが、実はそうとは限りません。

民法では、配偶者以外の相続人として以下の順番が決まっています。

  1. 子(または孫)
  2. 両親などの直系尊属
  3. 兄弟姉妹

つまり、子どもがいない場合は、配偶者と「兄弟姉妹」が共同相続人になる可能性があるのです。

たとえば、夫が亡くなった場合、妻が相続できるのは4分の3、残りの4分の1は夫の兄弟姉妹へ。 

場合によっては、疎遠だった義兄弟姉妹が急に相続人として出てくる…ということも現実に起きています。

【兄弟姉妹に相続させたくない…それ、遺言書で可能です】

安心してください。 

遺言書を作成すれば、兄弟姉妹を相続から外すことは可能です。

なぜなら、兄弟姉妹には「遺留分(最低限の取り分)」が法律上認められていないから。 

つまり、遺言書で「すべての財産を配偶者に相続させる」と明記すれば、兄弟姉妹には一切遺さないという選択が成立するのです。

ただし、遺言書さえあれば大丈夫というわけではなく、内容・形式ともに法的に有効な遺言書を作成することが重要です。

【宇都宮市在住の方のご相談事例】

宇都宮市にお住まいの70代のご夫婦。 

ご主人にお子さんはなく、親御さんもすでに他界。兄が一人いらっしゃいますが、長年交流がなく、奥様としては「これからの生活が不安」と感じていました。

ご主人は、「兄には世話になっていないし、妻が安心して暮らせるようにしたいんです。家も預金も全部、妻に残したい。でも兄に4分の1は相続する権利があるんですよね…?」

このようなケースでは、遺言書の作成が家族を守る大切な一歩になります。

【どんな遺言書を作ればいいの?行政書士がサポートする内容】

遺言書には主に2つの方式がありますが、特におすすめなのは公正証書遺言です。

理由はとてもシンプルで、ご本人にとっても、ご家族にとってももっとも安心で、確実に想いを遺せる方法だからです。

公正証書遺言のメリット:

・公証人が作成に関与するため、内容の不備がなく安全 

・原本が公証役場に保管され、紛失や改ざんの心配がない 

・検認手続きが不要で、すぐに効力を発揮できる 

【当事務所の公正証書遺言サポート内容】

公正証書遺言は、しっかりとした準備が必要ですが、「難しそう」と感じる方もご安心ください。
当事務所では、以下の内容をトータルでサポートしています。

  • 財産の整理と相続人の確認
  • 遺言の内容や文案のご提案(例:配偶者に全財産を遺す)
  • 付言事項の作成(なぜこのように遺すのか、想いを言葉に)
  • 遺言執行者の指定(スムーズな相続のための大切な役割)
  • 公証人とのやり取りや日程調整、公証役場との事前打ち合わせ
  • 必要に応じて、証人の手配

すべての手続きをワンストップで丁寧にサポートいたします。

【出張相談にも対応。話しやすい行政書士がサポートします】

「家まで来てもらえるなら話しやすい」 

「夫婦でゆっくり相談したい」 

そんなご要望にもお応えしています。

当事務所では、宇都宮市内・近郊でのご自宅や施設への出張相談も承っています。 

また、女性行政書士ならではの、やさしく丁寧なヒアリングで、遺言に込めたい想いやご不安をじっくり伺います。

「こんなこと話していいのかな?」と思われる内容も、どうぞ遠慮なくお話しください。

【まとめ|兄弟姉妹に相続させないためには遺言書が必須】

・子どもがいない場合、兄弟姉妹が相続人になる可能性がある 。

・兄弟姉妹には遺留分がないため、遺言書で相続を回避できる 。

・公正証書遺言で、法的に有効かつ安心な手続きを 。

・配偶者にすべて遺したいなら、遺言書は必ず残すべき。 

・宇都宮での遺言書作成は、話しやすい専門家にご相談を。

【まずは無料相談からどうぞ】

「うちは大丈夫だと思ってたけど、話を聞いて考えが変わった。」 そんなご相談者さまもたくさんいらっしゃいます。

遺言書の作成について、詳しいお話を聞きたい方やセミナーにご興味のある方は、ぜひ栃木県宇都宮市のKanade行政書士事務所までお問い合わせください。皆さまの不安や疑問に丁寧にお答えいたします。

お問い合わせフォームこちらから

お気軽にご相談ください。お待ちしております。

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