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コラム
4.252025
AI時代の「必要とされたい」願望とどう向き合うかー行政書士として、自分の価値をどう築くー

惹かれる対談記事を目にしました。東京大学の暦本純一先生とメディアアーティスト落合陽一さんが語る「AIと人間のこれから」。その内容は、AIに対する漠然とした不安をやさしく解きほぐし、「自分の価値とは何か?」という根源的な問いにまでつながっていきます。
この記事では、行政書士としての視点から、この深いテーマをどう捉えるか、そしてこれからの時代における“自分らしい価値の築き方”について考えてみたいと思います。
AIによる格差は「使うかどうか」で広がる
落合陽一さんは、「AIによって知性が行き渡っても、それを使いこなす人は少ない」と言います。
生成AIは、文書作成、法令検索、タスク管理など多くの業務を効率化します。しかし、その恩恵を活かせるかどうかは、使う人の意識次第。つまり、「AIに仕事を奪われる」のではなく、「AIを使える人」と「使えない人」の間に、新たな差が生まれているのです。
「人に必要とされたい」は、本当に必要?
多くの人が「人に必要とされないと価値がない」と感じがちです。しかし、暦本教授は「封建社会では『必要とされる』という発想自体がなかった」と語ります。
これはとても興味深い視点です。私たちが「誰かの役に立たなければ」と思う背景には、近代社会における「自己責任」「自己実現」といった価値観があるのかもしれません。
けれども、本来の「生きる意味」はもっと自由で、自発的であるべきではないでしょうか。
「役に立つ」より「自分を活かす」
これからの時代、「誰かに必要とされること」よりも、「自分の可能性をどう活かすか」が問われるようになると思います。
たとえば、行政書士という資格は、相続、終活、許認可など多くの分野で「人の不安を安心に変える力」を持っています。これはAIには代替できない「寄り添い」の力です。
「私は誰かの役に立てているのか」と悩むより、「自分の強みを活かして、どんな支援ができるか」を見つめ直すことが、価値あるキャリアづくりに繋がるのではないでしょうか。
まとめ:AI時代に求められるのは、「技術」よりも「姿勢」
AIが進化しても、人間の価値が失われるわけではありません。むしろ「どんな価値を生み出したいか」を自分で選べる自由が広がると感じます。
行政書士という職業も、「誰かのために」という思いと、「自分らしく生きる」ことの両立ができる仕事です。
AIにおびえるのではなく、「自分の価値を自分で創り出す」時代に、私たちは立っているのかもしれません。
🌱これからも「人を大切に 未来につながるサポートを」理念に、皆さんと共に学び、考えていきたいと思います。